ESAとは

教育こそが人間の尊厳を守り、
貧困と差別を克服する大きな力になる。

この信念をもとに、ESAは、1979年よりバングラデシュ・インドの紅茶農園や極貧の村などで、学ぶ権利の守られていない子どもたちに対して教育支援を行ってきました。

理事長メッセージ

MESSAGE

理事長と現地の子どもたちの写真

2019年9月、私はESAユースチームのスタディツアーの引率で、バングラデシュ・シレットの紅茶農園にある小学校を訪問しました。その日は子どもたちの発表会。お父さんやお母さんも学校に集まってきました。その中であるお母さんが、私に話し始めました。

「今日は、茶園に行って働かないと日当がもらえないから仕事を休みたくなかったのだけれど、どうしても伝えたいことがあって来ました。この学校ができる前、わたしたちは孤独で真っ暗闇の中で生きていました。茶園で働く以外生活する術はなく、貧困の中でどう生きていけば良いのかわからなかった。子どもに教育をしなくてはいけないとわかっていても、何をすればよいのかわからない。子どもたちも家の中に閉じこもって過ごすしかない…。でもこの学校ができてから、子どもたちは勉強したり友達と協力して何かを成し遂げることを学んだり、いつもとても楽しそうにしています。わたしたちも子どもたちから色々なことを学んでいます。この学校は、村に光を照らしてくれています。遠い日本から来てくれてありがとう。お礼が言いたくて会いに来ました。」 そう言うと、日当が減ってしまったお母さんは不機嫌そうに、でも少し満足そうな顔で、発表会を見ることもなく早足で仕事に戻っていきました。

わたしたちESAの支援地は、開発から取り残された地域です。子どもたちはそんな世界の片隅で「子どもの権利」も守られず、健全な成長にも様々な困難を抱えて暮らしています。わたしたちは「教育」を通じて、支援地の子どもたちが自分たちの力を発揮できるように、自分の未来を切り拓けるように、と願い、支援活動を続けてまいりました。40年という継続的な支援の結果、少しずつですが村に一筋の光が差し始めています。子どもたちが村を照らし、地域をけん引する力となってきました。このような結果は、たくさんの支援者の皆さまの寛大なお気持ちの結晶と心より感謝しております。 残念ながら支援地の子どもたちがいつも笑顔でいられるようになるには、まだ努力が必要です。子どもたちと共に、より良い社会を作る活動にご参加いただければ幸いです。

ESAアジア教育支援の会 理事長

内田智子

ESAが大切にすること

教育こそが人間の尊厳を守り、貧困と差別を克服する大きな力になる

Mission(ESAの使命)

教育によって、人間の尊厳を守る能力を育て、アジアの子どもたちが未来へ向かう力を得る手助けをします。

Vision(ESAがめざす社会)

ESAは子ども一人ひとりが自分自身の力で、夢と希望をもって生きていくことのできる地域社会の実現を目指します。

Philosophy(ESAの活動理念)

  • 教育こそが人間の尊厳を守り、貧困と差別を克服する大きな力があると考えます
  • 子どもたちの権利、特に学ぶ権利が守られるために必要なことを支援先の人々と共に考え、共に活動します
  • 人種、文化、信条、宗教の違い、そして国境を越えて活動をします
  • その地域の人々が教育活動を主体的に行えるようになるまで活動を続けます
  • 物心両面の分かち合いを通じて、国内外の人々がともに支え合う活動を行います

ESAのあゆみ

History

40年の歴史

1979年

1979~1990年代

里子里親による教育支援活動で、支援地域が拡大

1979年

インドのバンガロールの子どもたちへの教育支援の必要性を強く感じ、賛同した人々の力で募金活動を行い、里子里親の教育支援活動を開始。

初代の故・中込理事長がダージリン視察(写真後列右から2番目)
1982年

1982年〜

より多くの子どもたちの支援をするためにバングラデシュのダッカ、シレット、チッタゴン、インドのダージリン、チェンナイ、トリッチーにおいて6つの現地カウンターパートと協働し、教育支援活動を拡大。

1998年

1998~2007年

紅茶農園労働者の子どもたちの教育のためにインドのダージリン、バングラデシュのシレットの紅茶農園の村に合わせて5校の学校を建設し、学校運営にかかわる。

ダージリンではパパディル氏が現在も責任者として
子どもたちのために献身的に働いている
1999年

1999年

特定非営利活動法人(NPO法人)格を取得。

2000年

2000年代

支援活動の内容の広がりとともに、学校・施設単位の支援に移行

紅茶農園や女児の教育、女性のエンパワーメントなど、支援活動の内容の広がりとともに、里子里親から学校・施設単位の支援へ転換

2001年

2001年

現地カウンターパートと協議の上、里子里親制度を改め、より多くの子どもたちを平等に支援するため、学校や施設単位の支援に移行。

1999〜2014年

インドのトリッチー、バングラデシュのダッカで、家庭に恵まれない女児の教育のために児童養護施設「子どもの家」において教育支援を開始。インドのトリッチーで4棟の施設を建設

1998~2021年

女性のエンパワーメントと生活向上のために、縫製などの職業訓練、家畜の飼育、農業指導などをインドのダージリンとバングラデシュのチッタゴンにおいて4か所で実施。3か所が自立運営に移行した。

2004年

2004~2009年

バングラデシュのチッタゴンとシレットの村落部地域と紅茶農園において、小学校を4校建設し、教育支援を開始

2005年

2005~2021年

支援地域を襲った自然災害からの救済のために、スマトラ沖地震による津波被害、バングラデシュの大洪水、南インドのサイクロン、コロナの感染拡大などの被害者に対し、緊急支援を実施

2009年

2009年

認定NPO法人として認定を受ける(以後、5年ごとに更新中)

2010年

2010年代〜

教師トレーニングや給食支援、日本の絵本を届ける活動など、教育の質の向上を図るための支援活動を充実化。

2012年

2012年

教育の質の向上のために教師のトレーニングをバングラデシュの4か所の小学校で開始
よりよい教材と図書を届けるために手作り教材と現地の言葉に翻訳した日本の絵本を届ける「ゾウさん文庫」プロジェクトを開始

2015年

2015年〜

子どもたちの栄養改善のための給食支援「Happy Plate」プロジェクトを開始

2022年

2022年

チェンナイのスラムの子どもたちに就学前教育を提供する幼稚園がその目的を達成したため、支援を終了。

ムングラ村の紅茶農園の小学校は、
この牛小屋から始まりました

団体概要

Overview

団体名
特定非営利活動法人 ESAアジア教育支援の会
(英文名称) Education Sponsorship in Asia
(英文略称) ESA
設立
1979年
所在地
〒201-0014 東京都狛江市東和泉1-23-3-101
電話番号/FAX
03-5497-2261 / FAX 03-5497-2262(開所時間:月・水・金 10:00~17:00)
E-mail
info@esajapan.org
理事長
内田 智子
役員数
理事 7名
監事 2名
スタッフ数
3名
現地コーディネーター
5名
会員数
教育スポンサー 287名
ESAサポーター 105名
カレスクサポーター 277名
運営会員 26名
(2022年12月現在)
組織形態
特定非営利活動法人(NPO法人)
法人資格取得年月: 1999年12月
認定NPO法人認定日: 2009年9月1日
主な事業内容
・教育支援事業
・学校建設や備品の提供などの教育環境整備事業
・普及啓発事業
支援活動地域
バングラデシュ、インド
定款

ESAの役員と現地パートナーを紹介

ESA役員の集合写真

ESAの役員

現地パートナー責任者の集合写真

現地のパートナー責任者

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