人権とSDGs

SDGsとは?

SDGs17のゴール

わたしたちの地球を守り、その地球に住む誰一人取り残さないために

日本でも”SDGs”という言葉や17色のカラフルなロゴを目にする機会が増えました。SDGsは、世界が抱える様々な社会課題を解決するために2030年までに達成すべき17の「持続可能な開発目標」を定めたものです。

世界は貧困、紛争、気候変動、感染症など様々な課題に直面しています。今、わたしたちが行動しなければ、人類がこの地球で暮らし続けることが難しくなる可能性があります。わたしたちの地球を守り、その地球に住む誰一人取り残さないために、それぞれの開発目標を達成していくことが大切です。

このSDGsの根幹にあるものが「人権」です。世界中の誰をも守ること、それがSDGsの目標です。SDGsの前文にも「すべての人の人権を実現し、ジェンダーの平等、そして女性や女の子の能力を引き出すことを目指します。」と書かれています。

人権とは?

「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。」(世界人権宣言第1条)

人間は誰でも、人として尊重され尊厳を持って生きる権利を持っています。
しかし現状は、世界の人口の約11%が極度の貧困状態のなかで生活しています。紛争も絶えることはなく、戦火のもとで多くの子どもたちが犠牲になっています。気候変動によって干ばつや洪水など深刻な環境問題が引き起こされ、その影響は貧困に苦しむ途上国の人々に、より大きくなっています。
全ての人が人間らしく生きるためにも、SDGsで掲げられた開発目標が達成されることが大切です。

極度の貧困状態11%

SDGsと子どもの権利

子どもは、人間の中でも特に弱い立場にあり、また保護されるべき対象です。そのため、「人権」の中でも特に「子どもの権利」条約が定められて「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」が保証されています。

SDGsでも子どもに関する目標が定められています。特に目標4「質の高い教育をみんなに」はどんな環境にある子どもたちにも格差を生むことなく、質の高い教育を受けられる状態を目指しています。
教育を受けなければ、そもそも「人権」の存在を知ることもできません。人間はそれぞれ個性や可能性を持って生まれてきており、その力を発揮する権利があり、そのためにも教育は不可欠です。SDGs目標4は子どもの「育つ権利」と重なっていることがわかります。

子どもの「育つ権利」

ESAの目標

ESAは「教育によって、人間の尊厳を守る能力を育てアジアの子どもたちが未来へ向かう力を得る手助けをする」ことをミッションに掲げています。

世界の片隅で、社会から取り残されている地域で、「子どもの権利」が守られることなく声をあげることもできずに生きる子どもたち。
ESAはそんな子どもたちが教育を受け、健康に成長できるようにサポートすることで、子どもたちの権利を守る活動をしています。

2030年、誰も取り残されることなく、わたしたちが望む世界に、わたしたちが生き続けられる地球になっていることを願っています。