2024 新年のご挨拶

ニュース
理事長 内田智子

2024年は、新年から能登半島地震や航空機事故と、大惨事からの幕開けとなりました。

まずは、被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。

昨年1年間、ESAの活動にご理解とご支援をいただき、誠にありがとうございました。コロナによる学校閉鎖がなく、日常が完全に戻った1年でした。3年ぶりに事務局スタッフや学生ユースメンバーが現地を訪問し、子どもたちとの交流を深めることもできました。久しぶりのバングラデシュやインドの社会は変化と停滞が混在し、我々の支援地は依然停滞気味だったようです。しかしそんな苦境の中、ESAの卒業生たちはたくましく成長し、それぞれの人生を豊かに生きている姿があったとのこと、これも支援者の皆様が遠い日本から送り続けてくださっているエールのおかげ、と感謝申し上げます。彼らが平和で安定した国や地域を形成する人材として、社会をけん引する力になっていくことを願っております。

昨今、子どもたちを取り巻く環境は、国内外問わず大きな問題となっています。どんな環境に生を受けた子どもたちも平等に「子どもの権利」が守られ、笑顔で元気に成長できる社会が実現できるよう、これからも活動して参りたいと思います。引き続き、ご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。

今年1年の皆様の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

   

令和6年1月吉日                           理事長   内田智子

南インドの責任者 アマリ・ローズより 親愛なる支援者の皆さまへ

南インドの児童養護施設アンナイ子どもの家から皆様にクリスマスと新年のご挨拶を申し上げます。

この施設の57人の家庭に恵まれなかった女の子たちは、皆様のご支援のおかげで学ぶことができるだけでなく、食事ができ、安心して眠ることのできる環境で日々を過ごすことができ、中学や高校へ進学するために一生懸命勉強しています。

路上生活を強いられたり、親戚に身を寄せていた彼女たちは、この施設に入ることができて今はとても幸せです。家族のように親身に世話をするスタッフを母親のように慕い、家族の温かさを感じることができています。健康に育つための知識、人間形成や将来の勉強や仕事に必要な技術や知識を得る機会もあり、身寄りのない厳しい環境で育った彼女たちが、高校を卒業し、この施設を離れても、社会でしっかりと生きていく自信や力を身に着けることができています。

都会では近代化が進むインドですが、ここ南インド・タミルナドゥの社会の底辺に生きる人々の生活は、物価上昇でさらに厳しさが増しています。貧困層の子どもたち、特に女児はあらゆる犯罪の犠牲になることが大きな脅威です。一人でも多くの女の子をこの施設で保護することが私たちの使命と感じており、これまで社会に旅立った多くの卒業生たちは、教師や事務員など様々な職業に就いただけでなく、母親となり豊かな人生を過ごすことができています。

遠く日本から支援の手を差し伸べ、子どもたちの成長を見守ってくださるESAの皆様に深く感謝をしております。皆様のご多幸をお祈りしております。

アンナイ子どもの家 

アマリ・ローズ

タイトルとURLをコピーしました